IC-2350D

IC-2350D

取り扱い説明書 

1996年にアイコムから発売になった2バンド独立ダイヤルを装備した、

144/430MHz帯のデュアルバンドFMトランシーバーです。

メインダイヤルだけでなくボリュームとスケルチツマミ、主要スイッチをバンド毎に装備し、操作性が優れています。

また、ディスプレイにはポジタイプの大型LCDを採用し、視認性を大幅に向上しています。

 

おもな特長

■メインダイヤルが2バンド完全独立

周波数の設定や変更のたびにバンドスイッチで操作バンドを選択する必要がなく、まるで、シングルバンド機2台を操作しているような感覚で周波数の設定や変更が簡単に行えます。さらに、ボリュームツマミや主要スイッチもバンドごとに1個ずつ装備し、抜群の操作性を確保しました。

 

■超高速スキャン搭載

スキャンは目的に応じ、きめ細かく対応できる7種類。各バンド独立して操作できます。このうち指定した周波数範囲、バンド全体、全メモリー、指定したメモリーをサーチする4種類のスキャンについては2倍速(当社従来機比)を実現。ストレスなくめざす信号をキャッチする快適サーチが可能です。

 

■大型ディスプレイ採用

ポジタイプの大型ディスプレイを配備、視認性を大幅に向上しています。また、表示部の濃淡は4段階で簡単に可変でき、周囲の明るさに合わせた設定が可能。常に見やすい状態で運用できます。

 

■トータル110chの大容量メモリー

144MHz帯50ch、430MHz帯50chの合計100chの通常メモリーのほか、バンドごとにスキャンエッジメモリー各2chとコールチャンネル各1chを装備。さらに、送信周波数を自動記憶するログメモリーもバンドごとにシンレックス用・デュプレックス(レピータ)用それぞれ1chずつ搭載しました。

 

■フルデュプレックス機能と2バンド同時受信機能

144MHz帯と430MHz帯を使用し、テレホン感覚で交信ができるクロスバンドフルデュプレックス機能をはじめ、2つのバンド(144MHz帯/430MHz帯)を同時に受信できる同時受信機能を搭載。もちろん、これらの機能は2バンド完全独立方式だから簡単に操作できます。まさに、真のデュアルバンド機と呼ぶにふさわしい機能群です。

 

■スムーズファンクション機能

フロントパネル上の主要スイッチには、1スイッチに2つの機能を持たせて、スイッチを押している時間(ワンタッチ押し/長押し)により、異なる機能を制御できます。これまでのように、いちいちファンクションスイッチを押す手間を省き、1アクションでスピーディに操作することができます。

 

■セットモードとイニシャルセットモード

バンドごとにセットモードを装備しました。通常運用中にあまり使用しない機能の設定がまとめて、このモードで行えます。しかも、通常のセットモードのほか、2バンド共通の機能設定が行えるイニシャルセットモードも装備し、一度設定してしまえば、めったに変更することがない機能設定がこのモードで実行できます。

 

■スケルチ連動RFアッテネーター

近接した強力な電波や、強電界からの抑圧を防止するRFアッテネーターを装備しています。このRFアッテネーターは、スケルチツマミと連動しており、スケルチツマミを12時の方向から右へ回すと自動的に動作します。その後、右に回すほど減衰量がアップし、右に回し切った位置で10dB以上の減衰効果が得られます。