9R-59

トリオの9R-59は後に1972年にミズホ通信を設立され、ピコ6等のユニークな製品を次々に開発されたJA1AMH故高田OMがトリオ在職中に開発された同時代を代表する受信機です。

 

同社が1955年に発売した9R-4J/9R-42Jの後継機種で完成品とキットの2種類ありました。

発売は1960年で定価は33,000円と当時としては高価な受信機でしたが、メインチューニングとバンドスプレッドを2段に配した横行ダイヤル、選択度を向上させるためQマルチプライヤーを装備したRF1段IF2段9球4バンドの本格的受信機です。

 

多くのアマチュア局は当時は自作か米国製のスーパープロ等を使用しておりました。

私もそれまで使用していた自作の高1中2から9R-59へとの流れにのってキットを組み立てました。

基本的にはほとんど変わっておりませんが、やはり外観はとてもメーカー製には勝てません。

 

基本的に変わらないのは当たり前と言えば当たり前で、使っていた高周波の主要部品はトリオのコイルパックとIFTも同社のT-11でした。

その辺の経緯はブログの昔は自作の高1中2からトリオの9R59のキットが定番コースにも記してあります。

 

またこの時期は大手家電メーカーのナショナル、NECはじめ中小のメーカーがアマチュア無線業界に参入し、大変賑やかな時代でもありました。

中小のメーカーの創設者の多くはアマチュア無線家でもありました。