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TS-520

TS-520

TS-520はトリオから1973年にDタイプ(160W入力)とXタイプ(20W入力)が発売。
1977年にSタイプ(160W入力)とVタイプ(20W入力)にモデルチェンジ。
1.9MHzバンドの追加とスイッチの機能変更等がありました。

TS-520Xは114,800円

TS-520Dは129,800円でした。

現在は10W機も100W機も同価格が当たり前になっおりますが、当時は価格は異なっているのが当たり前でした。


サービスマニュアル(英語)
取扱説明書

 

しかし、7Mhzを受信しても全く受信できません。

ボリュームのガリ、バンド切替スイッチ不良による受信不良、モード切替スイッチ不良による受信不良、VFO切替スイッチ不良による受信不良など多数の不具合があったのでメンテナンスを実施。

1.バンド切替SWの清掃
  接点洗浄剤と綿棒で清掃⇒受信不良の解消
2.モード切替SWの清掃
  接点洗浄剤と綿棒で清掃⇒受信不良の解消
3.VFO切替SWの清掃
  接点洗浄剤と綿棒で清掃⇒受信不良の解消
4.AF-VRとRF-VRのガリ
  接点洗浄剤により復旧


IF部は正常に動作していることは確認できたので、RF部に原因がありそうです。
アンテナリレーのも問題はありません。
 MIX部に7Mhz信号を抽入しても出力が出ていないようで、どうやらMIX部が働いていないようです。
MIXに使用されているFETの交換はソッケトが使用されFETを抜き差しするだけなので大変容易です。
RF部MIXに使用されているSK35を交換した処7Mhz受信ができるようになりました。

RF MIX FET

①RFユニット&コイルパックの調整 
・ ドライブツマミを12時にセットします。なお調整には別のTS-520の25Khzマーカー信号を使用しました。
・ 1.8(1.9Mhz)、28.5(28.8Mhz)、21(21,225Mhz)、14(14.175Mhz)、7Mhz(7.15Mhz)、3.5(3.75Mhz)、の順にANTコイルMIXコイルを調整します。T1、T2には触れないほうが無難です。
②NBユニットの調整
・ Sメーターが最大になるようT1、T2、T3、T4、T5を調整しました。
③IFユニット
・ Sメーターが最大になるようT1、T2、T5、T6、T9を調整しました。他のコイルには触れないほうが無難です。
  
④SメータはIFユニットVR1、VR2を調整しました。
 14.175Mhzで40dbμVのSSG信号をいれ、S9になるように調整しました。
⑤ドライブ調整は背面のスクリーングリッド電圧スイッチをオフに、モードをCW、メーター表示をALCにセットして調整します。
・ 28.5(28.8Mhz),21(21,225Mhz)、14(14.175Mhz)、7Mhz(7.15Mhz)、3.5(3.75Mhz)の順にドライブコイルをメーターが最大に振れるように調整します。
・ このときキャリアを適宜メータが振れるように抽入しておきます。
⑦ジェネレーション基板のアウト信号はオシロで綺麗に確認できております。発振周波数も仕様どうりに調整しました。
⑧キャリアバランスはずれていることが少ないのですが、念のため調整します。

コイルパック

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      ☎090-4269-7756

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